1405人が本棚に入れています
本棚に追加
/1258ページ
あれから1ヶ月後、巡君は天野家を出ていった。
1ヶ月かけて麗と巡君とで話し合ったそうだ。
その間、麗なりのケジメだったのか香澄ちゃんとも会わなかったようだ。
出会いもあれば別れもある…
少し寂しく感じるのはきっと気のせいじゃない。
けど、これが麗の選択。
誰も傷付かない恋なんてきっとないんだと思う。
それでも人は幸せになる為に色々な事を学ぶんだ。
人を傷付けて、また自分も傷付いて…そうやって成長していくんだろう…
巡君を傷付けた分成長して、成長した分麗が幸せになれたらいい。
あたしが好きになったのはたまたま同性のマリアだっただけ。
麗が好きになったのもたまたま香澄ちゃんだっただけ。
姉妹で同性を好きになるなんて思わなかったけど…
それがあたし達の幸せなんだからそれでいい。
最初のコメントを投稿しよう!