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「誰だって刃物持って襲われたら、反撃するでしょオラァ!!」
もうキレるしかないですね。自称死神は顔を強ばらせ、一瞬たじろぎましたが一息ついてベッドに座りました。
殺る前にヤらないか? とか言わないわよね……。
「いや……私、17で処女なんでそんなのは……」
「何を言ってるんですか? 笹山さんには少なからず霊感があるみたいなので、説明させてもらいます」
…………先走った!
処女とか、もう死にたい。
「私は先程申し上げた通り死神です。貴女は明日が寿命なんです。無念だと思いますが、あの世行きの片道切符を渡しに参りました」
嘘です、死にたくないです。細く長くマジックの細ペン並みにほそぼそ地味に生きたい。出来れば、彼氏もできて子供も三人。犬も飼いたいな……小型犬はお断りで。
結構幸せな結婚生活だな。
「お断り致します。そして、頭の病院に行かれる事をお勧めします。出来ればそのまま余生をお過ごしください」
「いや、だから私は死神で……」
「誰が信じるかぁぁああ!! 何あんた瞬歩でも使うの? 漫画の読みすぎ! さぁ帰った帰った閉店ガラガラ!」
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