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人間
隆は時々女の子を部屋に連れ込む。
ももはそんな時 クローゼットに隠れて 出てこない。
「あ~んたかしぃ~
もっとちゅ~してぇ」
《あんな足りなそうな女 どこがいいんだ》
とクローゼットの中から 呆れて見ている。
「ミキちゃん… イクで…」
隆がせつない顔をする。
このせつない顔が ももは好きで いつも
《自分にもあんな顔してほしい》
と思う。
コトが終わると 隆は
「猫が出て来れんから 帰り」
と 女の子を追い出す ちょっと冷たいが ももはスッキリする。
「もも~ いつでも 出て来いや」
と優しい声で 呼びかける。
普段連れ込む女の子達には 絶対見せない顔だ。
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