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自分の順番待ちの間に気づいた事が一つ。
どうやら衣装係の人は、自分の『お気に入り』の人を連れて行っているようだ。
その証拠に、彼らの顔が恋する乙女のように、ほんのりと赤く色づいている。
ついでに、ボディータッチもやたらと多い。
絶対そんなとこ触る必要ないだろ!っていうとこまで触っている。
「よ、終夜様…!」
「ん?」
不意に名前を呼ばれ、声の聞こえた方に顔を向けると、小さな可愛い男の子が頬を赤く染めて立っていた。
「えと、終夜様のサイズは僕が測りますので、こちらに一緒に来て頂けますか?」
「はーい」
その子(確か名字は中村だったと思うけど、下の名前が思い出せない)について行くと、直ぐに測定が始まった。
「ねぇねぇ」
「は、はい!何ですか?」
「あのさ、クラスメートなんだから敬語はやめない?あと、さっきから気になってたんだけど、何故に名字&様付け??」
「そ、それは……規則ですから」
「規則?」
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