『女子』

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所が… そんな自分を知っていたかのような出会いがあった… ある日だった… 高校2年になってすぐとある夕焼けがキレイな日だった… 嫌いな男子ブレザーに身を包み…帰っていた… 『このバカ娘…!学校に行きなさい!』 『だってつまらないんだもん!』 など激しい口論が聞こえてきた… すぐ一人の女の子が…カバンも持って家を飛び出して来た… そのすぐ家の脇にあるゴミ箱にカバン投げ捨てた… バン! バサッ… カバンからは教科書…そしてウチの学校の女子の制服らしきものが出ていた… アケッに取られ、つい傍観していた。 『何見てるのよ!』 『いや…』 『ふん!』 カツカツ その女の子は、パンプスの音を鳴らしながら歩いて角を曲がっていった… ゴク… 捨てたよな…今… てっ事は貰っても大丈夫だよな…… 同じ場所に突っ立ったままになっていた… カバンに手を伸ばし…スカートを手に取った瞬間だった。 『何してんのよ!』『!!!』 さっきの女の子が戻って来た。 『あっ…いや…その……』 『同じ学校で女の子の制服どうすき……』 『…』 『まあ、あの学校に変態がいよとアタシには関係ないわ…』 ドキドキしながら言ってしまった… 『くっくっ下さい!』 『え?』 『捨てるんだったら下さい…』 『自分…女の子になりたいんです…』 『え………』 流石に驚いた顔を一瞬したが…ニヤリッと笑った… 『いいわょ……その変わり話しを聞かせて…』 『は…い……』 ガサッ… 彼女はカバンを持ち…歩き始めた… カラオケ店に入った
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