Stage 2

7/13
2859人が本棚に入れています
本棚に追加
/261ページ
「片思いで身を焦がしちゃってるわけだ、コイツは」 光太郎が俺の背中を力いっぱい叩いたせいで、ビールが勢いよくジョッキからこぼれ落ちた。 「ふざけんなよ、お前」 「あ、悪ぃ…」 光太郎が慌てて手渡したオシボリで俺はズボンを拭いた。 「ふーん。それでどうすんの?」 「別に…どうもしねーよ」 呑気に尋ねてくる優一を、俺はついつい睨んでしまった。 「確かに美里さんの事は好きだけど、どうにかしようなんて思ってない」
/261ページ

最初のコメントを投稿しよう!