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あたしは両手を伸ばしてヒモの輪の上あたりを握った。
そして踏み台を蹴り飛ばした。
あたしの体重のすべてがこのロープにかかった。
握力に自信がないからうまくぶら下がることができないかと思っていたけど、ロープが良い具合に太かった。
ミシっ
ロープが少し下がった。もういいだろう。
あたしはロープから手を離して床に着地した。
そして爆弾のタイムリミットを見た。
………………止まってる!!!
気のせいかと思い数分見つめていたが、やはり数字は動かない。
良かった♪
あたしは笑顔で部屋から出て行った。
ロックは完全に外れていた。
あたしは生きている。
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