†Epilogue†

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     † † †  アンダーテイカーの起こした鬼神復活の騒動から一週間。  リースと胡蝶はアクアノイドへと帰って来ていた。 「さあ、リース。約束は覚えているだろうね?」  アクアノイドの中央に存在する町。その中心に象徴として存在する青色を基調とした城の謁見の間でリースは玉座に座する父親と話している。 「覚えています。全てが終わり国へ戻った暁には私は婚約するとお約束していました。その事ですよね?」  うむ……、とリースの父は大業に頷きリースに目を合わせる。 「心は決まっているようだな」  はい、とリースが答えようとした時である。  謁見の間の扉をぶち破らんとするような音を立てて開けた人物がいた。  彼女の使い魔である胡蝶だ。  そんな胡蝶の行動に王である父とリースは絶句。父の側近と執事の二役をこなす老人シュラは眉間に深いシワを刻んで震えている。 「なんのつもりだ、クソガキ。返答次第では姫様の使い魔といえども命の保証はせぬぞ?」  本気で怒っているのだろう。生まれた頃からシュラと共に過ごしてきたリースですら初めて見る凶貌で胡蝶を睨んでいる。 (こ、怖っ!!)  シュラの顔を見たリースと父の正直な感想である。
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