prologue

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一般家庭では、家族が団欒するのは当然で、俺の家族もそうだった。 特に俺はファザコンマザコンと呼ばれてもおかしくないくらいに父も母も大好きだった。 父とはキャッチボールやテレビゲーム、母とは料理を楽しんだ。勿論、学校には普通に友達がいたが、学校では学校、家では家と遊ぶ相手を変えていた俺は、遊んだ時間の半分は家族という事になっている。 父は仕事もあった為、母とよく居る事が多かった。その為か、中学に入る頃には一般主婦が作るような料理は普通に作れるようになっていた。 遊びの内容はどうであれ、とにかく楽しかった。父も母も俺が笑うと一緒に笑ってくれた。皆が笑顔でいられるこんな日々がずっと続けばいいと思った。 だから、俺達家族の絆が、こんなにも脆いものだとは思っていなかった。
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