スクロール

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貴方がいた あの夏の日… 白い波を眺めながら 澄んだ瞳を輝かせ 「ずっと傍で笑っていてくれないか??」 赤く染まった頬で 貴方は呟いた (私は頷いた) あれから もう1年 幸せな日々 素敵な時間 貴方(私)の笑顔 鏡に映る 貴方との軌跡 少しずつ…少しずつ すり減っていった気持ち すれ違う足音が 離れて…離れて… 海が好きな貴方は 空を見て笑ってた… 海が好きな私は 水面に泪をこぼした… 元気な笑顔が 嬉しくて 少し切なくて こんなに 辛いなら… 笑えないよ… 笑えないよ… 嘘になった約束 "ごめんね" の言葉は波に浚われて 一番下の 着信履歴 一番上の 発信履歴 「貴方は誰かの傍で笑っていますか??」 私じゃない 誰かと… 貴方への 最初で最後の 留守番電話…
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