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「っぷはぁ~!!」
「茜…酒好きなんだな…」
「へへへぇー、マミーももっと呑みなよぉ!」
茜からのメールで同窓会に来ることにした私は現在…完璧に酔っ払った茜に苦しめられている。
明らかに笑いすぎな口元からは八重歯が覗いている。
私は酒も苦手だし、酒が絡んだテンションも苦手だ。
「今からタバコ吸いたいからいいや…」
と、意味も分からない断り方をしてみる。
茜は一瞬驚いた顔をした後で、静かに食い下がった。
「ふーん…マミーってタバコ吸ってるんだ?」
「あ?あぁ…」
「中学んときは…あんなにかわいくて、バド部のアイドルだったマミーが……タバコなんてねー」
見た目とタバコは関係ねーだろ、と思いつつ、反撃してみる。
「そっちこそ、バド部のときはいつもきっつい視線飛ばしてたくせにさぁ!なに今日はそんなに笑っちゃってんのさ?」
「えへへぇー…」
と顔を真っ赤にしながらすりついてくるが、酒くさいのでとりあえず顔だけ遠くに離した。
「やっぱりね、中学以来の親友でありライバルであったマミーちゃんに会えるのは嬉しいわけですよ!」
完璧に酒が回っているようだ。
「ふーん…」
中学以来会ってないとはいえ、茜のテンションがおかしいことくらいはわかる。
「あ、そうそう。
マミーに聞きたいことあったんだけどさ」
「ん?なに?」
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