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いきなり失神されると、こちらもビビる。慌てて後輩達を抱き起こした。
「だ、大丈夫か?」
「「「浅羽先輩!!それ以上近づくと死亡者がでます!」」」
別の後輩達が、そう叫びながら倒れた後輩達を回収していく。
死亡者って、俺は核兵器かなにかか?
「うわー、またやった。これで何人目?」
俺の隣で眼鏡をかけ直しながらつぶやくのは、クラスメイトの水越凌だ。
「何人かわかるわけ無いだろ。つか、なんでそうなる」
俺は少々きつい眼差しで水越を睨んだつもりだったのだが、睨まれた本人は気づいてないのか、ニヤニヤしながら喋りはじめた。
あの顔、絶対俺のこと馬鹿にしている顔だ。
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