Wデート!? 2

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**** 「初芽ちゃんに神谷さん。ここから別行動にしない?」 『え?』 「別行動ですか…」 行く宛も無く、フラッとデパートに来て、朱夏ちゃんがそう言った。 神くんは素知らぬ顔で、明後日の方向を見ている。 急に何で? 「やっぱ、2人の邪魔しちゃ悪いかなって♪」 『いや…』 別に邪魔じゃないけど… そう言う前に、朱夏ちゃんは神くんを連れて行ってしまった。 私と知世さんは、その場に立ち尽くす。 『…取りあえず、まわってみよっか』 「そうですね…」 やる事も無いので、適当にデパートを散策することにした。 「行くよ、悪魔!」 「はぁ…」 **** 「初芽さんは、コーヒーメーカーは買わないんですか?」 『…うーん…』 家電売り場に来て、知世さんがそう言った。 コーヒーメーカーか… 私は、フィルターを使ってコーヒーを淹れている。 知世さんは、コーヒーメーカーを使って淹れている。 コーヒーメーカーでも、フィルター使えるんだよな… うーん… 『どっちが美味しいとかあるのかな?』 「好みの問題だと思いますが…」 『そっかー…』 知世さんに淹れてもらうコーヒーも好きだしなー どうしよう 展示されているコーヒーメーカーを眺めながら、考える。 そして、笑顔で知世さんを見た。 『コーヒーメーカーで淹れるコーヒーは、知世さんの家で飲めるからいいや』 「…え」 『いつでも飲めるでしょ?』 「…っ」 私は知世さんの彼女だから… そんな意味を込めて言うと、知世さんが「はい…!」と、嬉しそうに言う。 あー…この笑顔好きだなぁ… そんなことを考えなから、2人で笑いあっていた。 幸せだなー カシャッ 「…?」 『? 欲しい物あった?』 「…いえ」 『?』 ****
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