第一章~玩具は○○○~

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前を走る学生、息を切らしながら必死に走る。 学生がこけそうになる。一瞬指が届きそうになったがすぐに離された。 これは鬼ごっこみたいだがただの鬼ごっこではない、命賭けの鬼ごっこだ。 鬼役の俺は右手にどこにでもある普通の包丁を握っている。 前の学生は神社に逃げ込んだ。 神社に伸びる階段を一段、二段と飛ばしながら駆け登っている、逃げる場所なんかないのに。 逃げているほうとは対照的にこちらは一段一段しっかり歩いていく。 「もーいーかーい?」と、問い掛けてみる。
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