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「何か胸騒ぎがする、奴の事だから断れば牢獄へ入れるくらいするだろうな」
とカノンはある方法を考え出し、昔使っていた真紅の装具を取り出して整備すると次に特殊加工を施した。
支度を済ませてエリカに頼み、ドレイク邸へ向かった。
そしてカノンが単独でドレイク邸へ向かった頃、6大貴族会議を行っていたミクトランは到着したリリスに学院生活について聞くと瓜二つの生徒に興味を持った事を伝えて会議室へ入ると早速、クーデターの行動計画について議論し、その夜ミクトランを必死に説得してフレイにも協力を仰いだが止められず、以前カノンが入れられていた牢獄へ放り込まれた。
「やはり落ち零れと同じ道を辿るか、朝まで反省していろ!」
と言い残し、立ち去ると何かが手に触れて振り解き、異様な蟲に囲まれた時、小さな火球が中心に落ち、強力な爆発が全てを焼き払った。
「今のってエクスプロージョン!?」
とリリスが驚いていると転移したカノンは現れたエレナに訳を話し、仮面を外した。
「この家に戻る事はもう無い、僕は既に死んだ人間だから」
とカノンは哀しい顔で話すと再び出て来た蟲を焼き尽くしてリリスと転移した。
エレナも見境無く襲って来た蟲を焼き払い、外に出て行った。
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