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†14歳の時…中三の冬に見た夢†
真っ暗で何も見えない…
地に足を着けて立っている
というより
やや浮遊感がある…
寒くもなく、暑くもない
微かな風が頬を撫でている
心地良い
手を広げて、身体の力を抜き、眼を閉じる
そして急に後ろから暖かいモノに包まれた
包まれた、というより
抱き着かれた、という方が正しいだろう
赤紫色(WainRed)の布が
私の視界を染め上げる
その布は抱き着いた人の外套のようだ
その人はフードを目深に被っていて
よく顔が見えなかったけれど
とても暖かな懐かしい印象だった
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