優しい雨

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悲しいとでも 言うのでしょうか。 この運命 知って いたのだけれど 初めから 好きになんて ならなければ よかったなんて いいきれない 云いきれないよ 二人で歩いた通り 一人 立つと思い出す 胸の高鳴りに 止められ なかった流れに 雨の音。 ねぇ あいたいよ 嘘じゃない この 気持ちも 雨のあの日も 誰かに語り尽くしたら すぐ終わってしまいそう たった一日のゆめ 忘れるにも 語るにも 時間はかからない? 交差するはずない 二人の途 あの日だけが 運命のいたずらね 神様 お願い 翻弄されてるあたしごと 消してください あの人の邪魔には なれません とっても優しかったから きつく抱きしめた 腕 しっかり繋がれた手と手 重なる二人が くるくる廻るよ 雨に消されて街の中 隠れた恋が一度だけ 誰よりも遠くなること 気付かず これからの夢を魅させた 降って来たのは あたしにだけ あたしにだけ 降り注いだ 優しい雨 それでもよかった それくらいあたしに優しい 口びるの雨。 今 流せる涙も あの人への あたしの優しさなら きっと返せているでしょう 悲しいのとは 少し 違うのでしょう。 。
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