拾った日

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「母親のこと嫌いやったん?」 「別に。あの人なりの生きる手段なんやろ。」 「俺も母親も汚いと思う?」 「汚いも綺麗も、 人間が綺麗なときってあるの?」 そう言ったひなの目は死んでいるようだった。 いつの間にか俺たちは眠りに落ちた。 ひなは寝るとき無意識なのか、 俺にしがみついて寝る。 寝顔はただの子どもだった。
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