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「照れるなってー」
けれど真亜莉はますますあたしを引き寄せ、ぐりぐりと頭を撫でまわす。
「出し物もだけどさ、最近りおなんかいいよね」
「なんか?」
曖昧な言い方に、思わず聞き返す。
「なんか、かわいくなったしー」
「え?まじ?」
沙羅さんとの自分磨き効果!?
最近は、お化粧も自分でもうまくできるようになってきたし、姿勢よく過ごすように気をつけている。
その努力が、実を結んだ?
あたしは心の中でガッツポーズをつくった。
「まじまじ。男子でも、気にしてる子結構いるらしいよー?」
いたずらっ子のように瞳を輝かせ、真亜莉は相馬くん達を見渡した。
不意をつかれ、男子陣は口ごもる。
真亜莉のその言葉にあたしも胸がざわついたけれど、それよりも先生が気になった。
ちらりと横目で先生を見ると、ばっちり目が合った。
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