プロローグ

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『おとうさんだぁいーすき♥♥【かえで】ね、おおきくなったらおとうさんのおよめさんになる♪♪♪』 幼い頃、誰もが一度はこういう風な言葉を口にした事があると思う。 例外に漏れず私こと月城楓(つきしろ かえで)も幼い頃、お父さんにそう言った事があります。 私が大抵そういう事を言うとお父さんはオーバーリアクションを取りながら私の頭を撫でてくれたり抱き上げたりしてくれました。 私はそんなお父さんが本当に大好きで母親である“あの売女”よりもいつも優しくにこやかに笑うお父さんになついていました。 …だからあの頃から決めていたんです…。 私は将来必ずお父さんのお嫁さんになるって……。
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