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和哉が、出て行った後、私は、食器を洗ってから、
和哉にもらった合鍵で、和哉の部屋の鍵を締めて、部屋を出た。
そして、お母さんに電話をかけながら、マンションを出た。
『あっ…。
もしもし?
お母さん、おはよ!!』
『杏奈、おはよ!!
今、どこにいるの?』
『今?
今はねぇ…。
私のマンションを出たとこ♪♪』
『杏奈のマンション?
何で、そんなとこに?
和哉くんのマンションにいたんでしょ?』
『うん。
それがね…和哉と私のマンション、同じとこだったの!!』
『同じとこ?』
『そう!!
私が、10階の1077号室だったでしょ!!
和哉は、7階の777号室だったの!!』
『そうだったの!!
すごい偶然ね!!
やっぱり、和哉くんとは、なんか縁があるのかもしれないわね。』
『うん!!そうかも!!
お母さん達は、今、どこ?』
『お母さんは…今、新橋駅の近くのホテルよ!! 』
『分かった!!
じゃあ…私は、どうすればいい?』
『そうね…。
じゃあ、お父さん、今日も休みだから、杏奈の部屋の家具でも見に行く?』
『あっ…うん。
行きたい!!』
『分かったわ!!
じゃあ、お母さん達、今、ご飯たべてるし、
食べ終わったら、目黒駅に行くから、待ち合わせしましょ!!』
『分かった!!
じゃあ、私も適当にご飯食べたら、目黒駅に行くよ!!』
『分かったわ!!
じゃあ、また、あとでね!!』
お母さんは、そう言うと、電話を切った。
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