第14章

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どん、と背中を叩かれるような強い衝撃が朔を襲う。 次の瞬間、朔の体から金色の光が霧散した。 光は、固まりながらやがてひとつの巨大な形をとる。 牙をむき出しながらこちらを睨み付ける『獣』に。 「だだっ子を言うこと聞かせるのは、大好きなんだよね」 朔は唇をペロリと舐めると、獣に向かって言葉を吐く。 それに反応したのか、獣はグルと警戒するように喉を鳴らした。
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