奏でる指先

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――チュッ。 何されるんだろう? なんて考える時間はなかった。 「必ず成功しますよ。僕が言うのですから、絶対です。」 私の唇に触れるか触れないかのキスを落とし、そして耳元で甘く囁く。 「自分に自信を持ちなさい。」 最後に頭をポンポンとなでられた。 ……………… ………… ……!! ぎゃーーーーー!! 「ちょ、ちょっと真白っ!!」 真っ赤になった顔で、真白を睨みつけた。 「はい?」 真白は素知らぬ顔で口の端を上げて、ニヤリと微笑んでいた。
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