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オレが生まれた時…オレには名前がなかった。
???「いてて……ここは、どこだ?」
きれいな夕焼け。だが、どこか切ない。
森の中の大きな屋敷の大きな門の前でオレは倒れていた…
いや、『生まれた』んだ。
すると突然、
なにもなかったはずの空間から黒いフードをまとった男が現れた。
フードの男はいきなり話しかけてきた。
フードの男「お前はなにも知らない。そうだろう?」
???「あんた…何者だ!?」
フードの男「お前と同じ…存在しない者だ。」
???「『存在しない』だと…?ふざけるな!」
フードの男「おっと。喧嘩っ早いところも『ヤツ』そっくりだな」
???「!?…………あんた…オレのこと知ってるのか?」
フードの男「…………全ては知らんがな」
???「教えてくれ!」
フードの男「…………………まずはお前に名前をあげよう」
するとオレの目の前に文字が浮かんできた。
???「……S、O、R、A」
フードの男「こうだ」
男はその文字を並び替えてさらにそこに『X』を付け加えた。
ロクサス「ROXAS…………」
???「そう。『ロクサス』、それが君の名前だ」
ロクサス「オレの…………名前」
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