城のはなれ家[1]

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  見事にその場を治められた将軍に、思わず拍手……。 おっと、紹介が、途中でした。 この離れ()は、 元々…狩りの季節に、王族の方が使われる為のお屋敷なので お部屋の数が、少ししかありません。 2階に主賓室と客室、居間がありますが、 1階には、広間を中心に台所と使用人室… あとは、地下に武器庫と貯蔵庫くらいですから 護衛の兵士を駐屯させる部屋が、無いんです。 そこで、陛下が 兵士に代わる“腹心の部下”を付けるとおっしゃって 護衛に命ぜられたのが、先ほどの 風の精霊“シルフ族”と、土の妖精“ドワーフ族” と言う訳なんです。   初めは、魔族と一緒に暮らすなんて、ちょっと戸惑いましたが… 今では、すっかり馴染んでしまっているわたしです。  
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