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「あんたいい加減風呂入りやぁあ!!」
「うっせぇ糞ババァ!!!どつき回すぞ!!!」
こんなやり取りは日常茶飯時。
生ゴミ、雑誌、エロ本が無数に散乱する物凄く汚い部屋。
無数の女の子のフィギュア、そして痛々しい巨大なポスター。
その中央部分だけにかろうじて座れる空間が存在しており、パンツ一丁の男性がそこであぐらをかいてパソコンをいじっている。
パソコンの画面に写っているのは『2ちゃんねる』という、とある巨大な掲示板のスレッド。
男性はそれを何度もページを更新しながらダラダラと見続けている。
名無し:
喪男(モテない男)手上げれ
名無し:
ノ(『ノ』とはそう見える事から手を上げる、つまり賛同するという意味で使われる)
名無し:
ノ
名無し:
ノ
そして男性もまた『ノ』と打ち、それに賛同する。
木村拓
通称『偽キムタク』
高校あたりからそう呼ばれるようになった。
なんだか名前が似てるからって
でも似ても似つかない鼻、アゴ、目。
だから『偽キムタク』
でも他にあだ名らしいあだ名も思い浮かばないので、俺はこれをニックネームとして使用している。
名無し:
童貞キモオタニート死ねよ
「・・・糞が」偽キムタクはページをスクロールしているこんなを書き込みを発見し、機嫌が悪くなって部屋を出て行ってしまう。
「またタウンワークを取りに行くの?どうせ電話もしないくせに」
「うるせぇ!」
バタンッ
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