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俺は、なにもない場所にたっていた。 周りは、深い霧で1㍍先も見えない。 「ん?遠くから何か聞こえる」 突如として、俺は怖くなった。 「な、なんで、こんなに怖いんだ?」 どんどん音が近づいてくる。 「に、逃げないと、あの音から早く逃げないと」 だが、身体が言うことをきかない。 「くそぉ、なんで動かないんだよぉ」 あの音はすぐ側まできている。 「嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、誰か、たす…」
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