守りたいもの
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温かな体温を感じて振り向くと、澤木が笑顔で佇んでいた。 昨夜、縛ってもいいと言った言葉通りに実行しようとした陽一に、彼は素直に腕を差し出した。 目覚めると澤木はちゃんと隣にいて、笑顔でおはようと言った。 痕の残る腕を擦りながら謝る陽一に、澤木は幸せそうな顔をしたのだ。 全てを許して受け入れる澤木に一瞬でも疑った自分を恥じた。 「そうですね…俺にも守りたいものがあります」
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