その二 水瀬英理子の場合

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「お嬢様」 センターから家に帰って来たくおんは口を開く。英理子は台所におもむき、電子レンジに手をかけていた。 部屋の中でのくおんは自由に動き回れた。室内ぐらいは好き勝手をさせようという英理子の考えだったが、くおんは彼女のそばからあまりはなれなかった。 もしものことがあったら……。 そう思うとくおんはどうしても好き勝手は出来ないのだ。
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