君に恋してしまいました

2/17
1685人が本棚に入れています
本棚に追加
/242ページ
「…最悪。」 私、篠田 葉月と言います。 なんとまさかの大雨。 傘を持っていない私はバス停に着くまでに、グシャグシャなることが簡単に予想される……。 しかも委員会で残っていたため、 時間は7時半過ぎ。 暗いです。 怖いです。 雨降ってます。 若干ピンチです。 「ありえない…」 葉月は携帯を取り出すと、母親との連絡をとることを試みた。 「…もしもし? お母さん? あ、葉月です。 まだ仕事ですか? 何時頃終わりそう? 22時? んー、大丈夫。 じゃあ気をつけてね」 パタン はい、終わった。 最後の望みだった母親の車すら無理というのですか。 葉月は大きなため息をついて、玄関の階段に腰を下ろした。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!