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「…最悪。」
私、篠田 葉月と言います。
なんとまさかの大雨。
傘を持っていない私はバス停に着くまでに、グシャグシャなることが簡単に予想される……。
しかも委員会で残っていたため、
時間は7時半過ぎ。
暗いです。
怖いです。
雨降ってます。
若干ピンチです。
「ありえない…」
葉月は携帯を取り出すと、母親との連絡をとることを試みた。
「…もしもし?
お母さん?
あ、葉月です。
まだ仕事ですか?
何時頃終わりそう?
22時?
んー、大丈夫。
じゃあ気をつけてね」
パタン
はい、終わった。
最後の望みだった母親の車すら無理というのですか。
葉月は大きなため息をついて、玄関の階段に腰を下ろした。
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