終わらない1日なんてないο

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こうして見ていると、本当にたくさんの人たちが駅の方から次々と通り過ぎていく。 『よくもまぁ、こんなに人が集まるよね…渋谷って』 葵さんが呟く。 信号待ちの人たちは面白い位、窓をミラー代わりにしている。 『皆、自分の見たくれが気になるもんなんだね(笑)』 私に笑いかける翔。 『そういえば、翔サン出会った時より全然ラフだよね(笑)』 初めて会った時は、髪がツンツンでがっちり固まっていたのにね。 そう言う代わりに、翔の髪に触れてみた。 『今店じゃないしね~』 翔は私に髪を触れられることすら、普通になったみたい。 付き合う付き合わないとかの形にあてはめたりするんじゃなく。 私が好意を寄せているだけでいい。 それで、翔が自然に隣にいてくれるだけでいい… 今の私には、それで充分だよ。
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