ズー☆ズー☆ズー

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こういうのは成り行きってやつだな。 学校の講習会。 たまたま終わった時間が同じで、アサミと一緒に帰る感じになって。 いつもみたいに馬鹿な話してたら、ふと、「動物園行きたいね!」ってな。 「おお!いいね!」って答えてさ。 とりあえず着替えて、動物園前で待ち合わせ。 友達も呼ぼう、なんて言われたけど・・・。 「あれ?タカ一人?」 「おう。み、みんな忙しいって。」 まあ、連絡してないわけで。 「つうか、アサミも一人じゃん。」 「マキもミノリもまだ講習会だって。」 ごめん、俺知ってた。 つうわけで、俺とアサミの初デート、動物園が幕を開けたわけよ。 俺達の町は、田舎の大都市みたいな感じで、イッチョマエに動物園がある。 でもまあ、そこは田舎。 有名な動物園と比べると、同情がわくぐらいのレベルだ。 門の塗装もハゲて数年たったような貫禄があるし、チケット売り場のパンフレットは色あせて。 売り場のおばちゃん、寝てるし。 アサミは苦笑していた。
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