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その昔、魔王が世界を脅威に陥れようとした時、それに立ち向かった者がいた。
その者は幾多の試練を乗り越え、心魂を注いだ聖剣を手にし、悪しき闇をその世界から振り払ったという。
その者は勇者と呼ばれ、世界中の者からその功績を称えられた。
やがて勇者は、子孫に聖剣を託してこの世を去る。
それ以降、子孫達により、聖剣と共にその血筋も永く守られて来た。
……時は流れ。
今再び、世に危機が訪れようとしている。
…そこにまた、聖剣を携え、世界を旅する青年の姿があった。
しかし…この勇者の末裔は、歴代でも稀に見る変わり者であるという。
勇者の血を引く者にしては物事に関して消極的で、口調も荒く、何より末裔としての自覚が希薄だと聞く。
果たして…そんな風変わりな末裔は、どのように世界を旅し、どのような経験を積むことになるのだろうか………。
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