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「私に、力を貸してください!
私には、逃げる事も隠れる事も、もちろん戦う事も出来ません。
だから、私を……ヴィンセントを助けてください!」
1人じゃ無理なら、頼むしかない。
お願い、助けて。
ヴィンセント……
私は、ここしばらく貴方に助けられっぱなしだった。
だから、せめて一度くらい、私が貴方を助けたい。
貴方はこんな気遣いは余計だって言うと思う。
けれど、私には分かる。
本当の貴方は孤独を望んではいない。
皆と一緒にいたいのに、皆が貴方を遠巻きにするから。
貴方には人の温かみを知ってほしい。
だから私は、貴方をこんなところで見捨てたりなんかしない。
たとえ、どんな事が起こっても。
「ヒャハハハ~こォの状況で、他~人の心配してる場合かァ?
ま、面白れェッちャ面白れェ」
「じゃ、じゃあ……」
「条~件が1つ」
「は、はい。
何でも言う事聞きます」
「フヒヒヒィ言ッたな。
ンじャ……オレ様に抱かれろ」
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