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「え、それホントか!?」
俺も今知ったし……てか、いつ頃から?
確か小学生の時は、母さんが作ってたのは分かる……小学生の頃に作れるわけはないか。
「……ちゅ、中2の時から」
……おいおい、そんな料理スキル持ってたのか?いや、そんなはずない。とてつもない練習を積んだんだろう。
にしても、中二の時からって……それから今日まで美月の作ったお弁当を食べたってことだよな?
全く……気づかんかった……
俺の馬鹿野郎ッ!!
いやっ!!今からでも遅くない!!
「今さらだけどメッチャ上手いよ!ありがとな!」
気づかなかったくらいだから、母さん達と同じくらいの腕を持ってるくらいだろう。
単に俺が意識せずに毎日毎日食べてたから分からなかったのかも……いや、流石に物好く急に変わったら俺でも違和感くらい感じるよな!?
ってことは、やっぱ美月は凄い…!
「べっ、別に宏の為に作ってた訳じゃないんだからね!?わ、私の残り物のついでに……」
「それでも嬉しいんだ、ありがとうな」
照れ臭そうに、美月は頷いた。
「う、うん……」
更に、照れ隠しか。お茶を飲む美月。
そんな彼女は、なんとも言えないくらいに可愛らしかった。
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