審判者

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「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」 「全軍撤退せよ!!」 そこには百単位のドラゴンと、傷だらけの兵士達の群がいた。 その光景を空から見下ろしている少年が一人。 「えぇー…あんなのも倒せないなんてつまんないなぁー」 少年は綺麗な銀髪で、漆黒のフードを深く被り、顔には目だけを覆う仮面をしている。 「まぁいいか、んじゃっ行くよ~“ジャッジメント”」 少年が声高らかにそう言うと、ドラゴンに向かって凄まじい威力の魔法が放たれた。 ドラゴン達は黒い光に包まれる。 爆風によって何人かの兵士が耐えられず吹き飛ぶ。 光が収まったその場所には既にドラゴンの姿は跡形も無くなっていた。 「うん、任務完了。それじゃ兵士さん達バイバーイ☆“転移”」 少年は兵士に向かって元気よく手を振ると、その場から消えた。 「隊長あれは……」 一人の兵士が隊長に話しかける。 「あぁ……あれは‘黒白の審判者’だ……」 隊長は空を見上げながら言った。 兵士は驚いて、少年が消えた空を眺めた。  
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