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「えっと…今日は、しっ失礼します。」 資料を受けとり、とにかく逃げようと机にある鞄を掴む。 「もう遅いし、車で送ろうか?」 「…。」 部長からそんな言葉が出てくるなんて思わなかった私は、とっさに対応できず、ぽかんとした顔で再び部長を見てしまう。 「フッ。佐和野さん、“この人、何言ってるの?”って顔になってる。」 「…。」 …部長が笑った。 どこか意地悪そうな笑い。 だけど、なぜか私はドキッとした。 .
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