序章

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ガシャリとコートの扉を開ける二人 「ねえねえ君達」 片割れが腕を組み一年と二年の前に立つ 「私達と」 「テニス」 『しない?』 二人は微笑み声を揃え言うと ラケットを振り下げた フワリと肌寒い風が吹く秋上旬 葉は優しい緑から熱い赤茶に変わっていき 秋らしくなってきた頃 ただ二人だけは春のような表情で微笑んだ
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