Prologue

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    僕たちは、落とし物をした。 それは、とてもとても、 大切なモノだったのに。 そして、新たな能力を手にした。 それは、人の範疇を 越えてしまうモノだった。 (いつか……いつかもう一度、 私は歌を歌えるのかな……?)  LAS【アリウム】 神庭瑠璃〔かんば るり〕  《言葉を紡ぐ者》 「あたしもみんなみたいに、 走り回ってみたいな……」  LAS【アリウム】 新稚世〔あらた ちせ〕  《重力を司る者》 「せやから……俺は男や! なんべん言うたら分かるんや!!」  LAS【アリウム】 葉梨颯夏〔はなし そうか〕  《大人になれない者》 「……大丈夫だ。すぐに、 治る……」  LAS【アリウム】 柳館詩〔やなぎだて うた〕  《無限を生きる者》 「……みんなの話を、ちゃんと 聞けたらいいのに……」  LAS【カルミア】 スティル・ルカイア  《感じ取る者》 「……もう、視たくないのに。 どうしてまた、視てしまうの?」  LAS【カルミア】 エリィ・キルシェアム  《世界を視る者》 「僕は、誰なのかな? “何”なのかな……?」  LAS【カルミア】 深海心〔ふかみ しん〕  《覚えていない者》 「……おかしいですね。 いつの間に、怪我をしていたの でしょうか?」  LAS【カルミア】 錦織唯斗〔にしごり ゆいと〕  《痛みを忘れた者》 「怪我ならいくらでも治して あげるわ。……でも、死んだら 許さない」  LAS専門病院院長 セルシアフォーム・スパイラレット  《傷を癒す者》 僕たちは、落とし物を見つける為。 大切な人を守る為に。 戦う。 .
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