もう逃げない!

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無我夢中で階段を駆け上がる。 エレベーターなんて使ってる心の余裕さえ、今の私にはなかった。 だんだん息も切れてくる。 屋上のドアが見えた。 「…みっ……宮嶋!?」 私は思いっ切りドアを開けた。 ………そこには、見慣れた背中があった。 そしてゆっくりと、こちらを振り向いた。 宮嶋の顔を見た瞬間、 反射的に私の目から涙が流れる。 私は走って宮嶋の元へ近づいた。 .
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