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「お友達さんかい?」
(余計な事、聞くんじゃねぇよ)
夏実が「彼女です」なんて答えた時には
俺と母は大喧嘩になるだろう。
あれは去年の夏頃。
友達と遊んで
家に帰ると
散らかってた部屋が綺麗になっていた。
『勝手に部屋片付けたべ?』
俺は興奮気味に母に言い寄ると
母は冷静に答えた。
「これ…何さ?」
指先には俺が優花の頬にキスをしてるプリクラがあった。
『勝手に見んなよ』
ひったくるように奪い取って
俺は部屋のドアを力強く閉めて
部屋に閉じ籠った。
それを挑発するかのように
母は隣の部屋でグチグチと文句を言う。
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