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「わかったわ…」
そう言うと金子は波平の右手の爪を切ってやった。
波平は涙を流して喜んだ。
その涙に魅せられた金子は波平に10万円渡した。
こうして波平は金持金子から10万円もらった。
「こんなに綺麗な涙を流せる男がいるなんて…世の中まだ捨てたもんじゃないわね」
金子は新しい価値観を涙平から教わったのだった。
こうして金子は新たなる人生の一歩を踏み出すことができたのだった。
そう、地位も名誉も財産もなにも意味のない新しい世界に。
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