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と言う話はほっといて――
兎に角京介がお花見しようぜ!みたいな事を言い出した。
私としては虫が嫌いだから意地でもお花見とかしたくないんです。
ホント切実に。
お花見と言えば、花いっぱい→虫の季節→虫うじゃうじゃ
みたいな図が出来上がってるので…
想像しただけで背筋が凍る。
「な!羽瑠もいいだろ?」
『わっ、ちょっ!』
突然背中から凄い重みがのしかかってきた。
倒れる……!
危うく雄介もろとも倒れようとしたところ、京介がさりげなく支えてくれた。
『京介、ありがとう!』
「いや、別に」
相変わらず京介は素っ気ない。
だけど最近京介は素っ気ないけど根はとても優しい事に気が付いた。
おんなじ双子なのにどうしてこうも違うのだろう。
見た目は似てる。
なのに……
元凶の雄介を睨み付ける。
「わ、悪かったかって」
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