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「ほんなら、若林、そろそろ俺らは帰んで~」
井上くんが腕時計を見ながら言う。
時計を見ると午前1時を回っていた…。
「…そういやぁ気になっとったんやけど…春日はどないしたん?」
この一言で一瞬酔いが冷めた…
その問い…
俺も聞きてぇよ……
「…さぁなぁ。今頃はあの汚ぇ部屋でぐっすり寝てんじゃない?」
もう知らねぇんだよ…。
「そうなんかぁ?てっきり一緒やと思ってたわぁ…」
「いの~え~、俺あかんわ~眠い~」
「ほら、しっかりせんかい!!これから仕事なんやで!?」
井上くんはそう言って石田くんの腕を持ちながら帰って行った。
仕事……
俺も今日からまた仕事が始まる…。
ふと携帯を見ると…
『受信メールが一件』
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