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龍也に向かって強く怒鳴る。
そんな麻由の怒声を聞いて、龍也は笑っているだけだった。
そのまま授業をサボって、私と龍也は、半強制的に空中散歩紛いな事をしていた。
龍也の神速は、カイン・レイ・シルフの物と比べて、少し雑であったが、何故かその荒さが、心地良く、麻由は龍也に抱き締められる腕に、手を重ねていた。
「ただいまって、凄く遅くなっちまったな」
時刻は8時、龍也は玄関からリビングに入る。
「えぇ、待ちましたよ…
本当に…」
返ってくる筈の無い声が、家の中から聞こえた。
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