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(習い事をやりたい)
1月、真冬の季節に澤登征吾は決心する。
とそこで征吾は母親の元へ行き正座をする。
「母さん、俺なんか習い事やりたいんやけど」
「あんたまたそんなこと言って。
どうせすぐに辞めるけん、お金のムダやからイカン」
と征吾の願いは一蹴される。
そうなのだ、征吾は飽きっぽい性格で習い事を辞めてしまうのだ。
過去に硬筆、そろばん、公文、チャレンジ全て2ヶ月ないし、1ヶ月で辞めてしまうのだ。
「今までのは、動かんかったけんイカンかったんや。
今度は絶対続けるけんお願い」
征吾は食い下がる。
「何がやりたいんな?」
「サッカーか空手」
征吾は数ある習い事の中からこの2つを選んだ。
理由は簡単、ゴール前で蹴ったボールが数人を吹っ飛ばし、ネットを突き破る漫画に影響され、
空手はケンカが強くなりたいというくだらない理由だ。
そして征吾は粘った
「しょうがないの、空手なら近くに道場があるけん、今度見学位行く」
「やった!」
征吾は喜んだ。
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