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剣「何だこれは?
一体、何が起こった!?」
困惑する剣乃助。
剣「………!」
するとその背後に強烈な殺気を感じた。
剣乃助は反射的に横に交わす。
そして視界に入ってきた物には、彼の脳内を数秒フリーズさせる程のインパクトがあった。
剣「火の………玉?」
火の玉が放たれたであろう先を見ると、そこには1人の男が杖を構えて立っていた。
「チッ……外したか、次で殺す!」
剣「(本気の殺気……殺らねば殺られる!)」
男はさっきの火の玉を今度は5発放った。
対する剣乃助は刀を鞘に納めたまま構える。
居合いの構えだ。
火の玉はすぐそこまで迫っている。
男「死んだっ!」
男は剣乃助の死を確信する。
剣「“我流抜刀術………”」
-ヒューン!
何かが空気を切る音がした。
その直後に男の放った火の玉は空中で消滅した。
剣「“疾風閃”」
疾風閃、それは剣乃助の扱う我流抜刀術の1つ。
神速で振り抜かれる居合いが神風を起こし敵の体を吹き飛ばす技だ。
多人数を相手にした時、敵の陣形を崩すために使われるが、今回は火の玉を吹き飛ばす為に使ったようだ。
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