プロローグ

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パァン 閑静な住宅街に響く銃声 その音はこの町でも有数の資産家の家から聞こえた。 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」 息を荒げるその男の足元には、この家の住人である初老の男性が倒れていた。 「手間をかけさせやがって」 そう忌々しそうに吐き捨てた男の手には、つい先程撃った銃が握られていた。 この男は強盗であり、この家に忍びこんだ所を見つかり、口封じに男性を殺したのである。
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