ハロウィンの奇跡

3/4
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
二人で走った。 病院まで走った。 泣きながら、ナミは話してくれた。 男の子がナミに何を見せたのか。 暗に自分はもういなくなる、と言っていたことを。 「あの、馬鹿っ!!」 死なないで。 死なないでほしい。 まだたくさんやりたいことがあるだろう? 家族だって友達だって待ってる。 恋だって、出来る。 「死ぬなっ……!!」 必死に走った。 走って走って。 願った。 どうか どうか。 奇跡を。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!