かみしゃま

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目が覚めた 「あれ、私なんで気絶したんだっけ…何かかなり理不尽な理由だったような………」 「あ、ご、ご主人、目が覚めましたか」 「まあね…で、ここは?」 「一番近い街のホテルですニャ」 「そう…じゃあまずはこの街から依頼主を…」 「そのひつようはないです」 何処からともなく声が!? 「誰?どこにいるの!?」 「しつれいな。めのまえにいますよーだ」 「目の前って……誰もいないじゃない」 「もうちょっーと、めせんさげてくれるとうれしいかも」 「え?」 ゆっくり目線を下げてみると…… いた 「幼女」 「ようじょじゃない!かみしゃまだ!」 「あ、噛んだ」 「うるさい!」 「早くママの所に帰りなさい、ね?」 「いーのかなー?わたしがこのせかいのいらいぬしなのにー」 「あなた何故それを?」 「かみしゃまだからとうぜん」 「ほらほらーあなた何歳ですかー?」 「まだごひゃくにさい」 「………」 沈黙 「そのかおは、しんじてないでしょ?ならみせてあげるよ、わたしのちからー」 「なんてゆーかどうぞご勝手に」 「んじゃまー、だまってみてなー」 「頑張ってねー」 幼女が深呼吸し、手を祈るように組んだ 「ちなみにわたしは、『律』のかみしゃまなの」 「律?」 「そう、だいたいのものはりっすることができるの。そしてそれをあやつれちゃうの」 「よく分からないなぁ…」 「だからみててっ」 「はいはい」
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